雨の日の岡本太郎記念館

雨の日の午後、岡本太郎記念館へ行ってきた。

存在はずっと知っていたが、不思議なことに訪れたのは初めてだった。

彼についてや、その作品についての知識がなかったが、その不思議な世界を覗いてみたい、そんな気持ちに急になったのだ。

 

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住宅街の中に突然現れた不思議なマーク!とてもワクワクする。敷地に入った瞬間に、ああ、ここは生前のアトリエ兼自宅だったのだろう、と思った。そう思えるような場所だった。

 

一階のアトリエには、作品とともに作家の個性が感じられる空間が広がっている。絵筆が無造作に並べられていたり、壁一面に大判のキャンバスが立てかけてあったり、岡本太郎が作品を生み出していた場所に足を踏み入れることができる。

 

部屋の片隅に置かれたピアノを見つけた時は、作品製作中にたまに弾いたりしたのかな、など想像して面白かった。一つリクエストするとするならば、記念館として利用されてる現在と、岡本太郎が自宅として利用していたころの比較が出来る写真パネルなどがあればな〜

 

小物の配置も生前の頃と変わらないのだろうか。あんな場所で暮らしたら、日々楽しいだろうな。

 

二階にはギャラリーがあり、企画展示を見ることができる。訪れた日は「太陽の塔への道」展が開催されており、1960年代の大阪万博以前の岡本太郎の芸術に注目した展示を見ることができた。

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彼の油絵作品を見たことがあまりなかったので、新鮮だった。色使いや不思議なタッチ、筆の流れで描かれた絵は、鑑賞者がそれぞれの角度で楽しめて面白い!

見る人によって、色々な感情が読み取れるんじゃないかな〜。友達と行ったりして、意見を言い合うのも楽しそうです。

 

そして、最後に立体作品が楽しめる庭エリアへ。

南国風の葉の大きな植物の間から、にょきにょきと生えるように作品が配置されている。

まるで生きているかのようだった。

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よく観察しないと見つからないような場所にも!

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自然と融合することによって作品に命が宿ってる感じがした。

作者が他界した後も、人々に愛される作品ってそれ自体に命というかパワーがある気がします。

目を離したら動き出しそう...

 

岡本太郎記念館HP: http://taro-okamoto.or.jp/

(館内撮影自由)